「そう遠くないうちに実装」と開発が発言したと思ったら、急にPTB(パブリックテストビルド)が実施され、とうとうお目見えになった"AshLands"こと【灰の地】
以前"MistLands"こと『霧の地』でもPTBがあり、その時私自身が体験したことや判明したことをまとめたように、今回も判明している範囲でまとめていきたいと思う。
ただ、現時点(24/04/24)ではまだまだ不透明な部分があるので随時更新していきたいと思う。
また、まとまった情報ではなく抽象的な解説ばかりになってしまうことをご了承願いたい。
※最終更新日(24/05/02)
【目次】
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①灰の地について
この【灰の地】だが、一応現時点…というよりも『Valheim』リリース当時から存在はしていたものの、マップ最南端にある未実装バイオームでしかなく、探索したところで殆ど何も無い場所であった。
当時は『霧の地』も同じ状態であり、恐らく最終バイオームになるであろう『極北』も何も無いバイオームとして「とりあえず」雰囲気だけ実装されている状態である。
※リリース当時の『霧の地』については過去の記事に記載してあるのでそちらを見て欲しい
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1.現時点での灰の地
さて、改めて現時点で【灰の地】だが
一応、雰囲気としては世界が赤っぽくなり、常に火の粉が舞っていて、夜になっても寒くないなど如何にも高温バイオームっぽい感じはあったが、
別に熱中症になったり、火傷したりはせず、広大な焦土のような地面があるだけの状態である。
他2つの初期未実装バイオーム組と異なる点としては、Mobが存在しており〈スルトリング〉が自然スポーンしているという所。
雨も降らないので「沼」の時と異なり生き生きとしてる彼らが見れる。
なお、海に落ちて結局は「炭」と化す〈スルトリング〉もいた為、炭拾い場として活用しているユーザーもいた。
他にも『炎金』と呼ばれる【灰の地】限定の金属鉱物があり「鉄のツルハシ」以上を用いて破壊できた。
そのまま「鉄溶鉱炉」で溶かしてインゴットに精製出来たが、特になんの用途も無く、ただの記念品に近いものだった。
また、当時の未実装武器に「ダーンウィン」という炎の剣が内部データ*1で存在しており、恐らく『炎金』から作られる武器だとユーザーの間で考察されていた (ちなみにそこまで強くなかった)
興味がある方は[ Valheimダーンウィン ]で検索すれば出てくると思われる。
実装までの唯一の変更点としては「霧の地」が実装された際に、バイオーム固有の魚が釣れるようになったという点だけである。
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2.PTB時点での灰の地
さて、ここからは実際の【灰の地】の様子を解説していこうと思う。
まず「霧の地」と比べても非常に難易度が高い上に、手間も掛かるため一筋縄では行かないバイオームになっている。
ⅰ.灰の地までの道のり
毎度本実装される際に、地形が大幅に変化することは当たり前なのだが「霧の地」以上に大幅に変化している。
まず、他のバイオームと陸続きで生成されなくなった。結果的に【灰の地】へ向かうには海上移動が必須になる。
とりあえず船で世界を南下していけば辿り着くの…だが【灰の地】の周辺海域は特殊な海になっている。
そう、海が煮えたぎっているのだ。
今まで用いてきた普通の船*2では海域に踏み入れただけで、船体がボロボロになり破壊されてしまうのだ。勿論生身の人間が灼熱の海に入ろうものなら釜茹で状態になる(実際にダメージを受ける)
灼熱の海を渡るには特殊な船が必要になるのだが、それを造るには「霧の地」の攻略が必須になる。
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ⅱ.【灰の地】上陸後
なんとか上陸出来たとしても安堵は出来ない。
視界が悪く、悪天候時は「霧の地」に匹敵するほど真っ暗で何も見えなくなる。そして天候が良くても熱気のせいで陽炎が発生しており、視界が歪んで見える。
「霧の地」時点で最高の防御力を持ってしても、大ダメージを与えてくる圧倒的な強さを誇る敵Mobに囲まれる上に、なんと上空から炎が降って来る。それどころか地上から勝手に炎が噴出して急にあちこち燃え盛る。
そしてValheimにようやく登場した【灰の地】最大の特徴である『溶岩』
これに触れてしまうと、ほぼ即死する。*3
(ごく浅めの溶岩なら多少猶予があり一瞬ならダメージ無しで通過できるが、深い所に思い切りダイブすると、例えHPが200あっても1秒程ちょっとで消し炭になる)
過去に作製できた『火耐性大麦ワイン』の様なアイテムや火炎耐性系の防具を使っていても、文字通り「焼け石に水」で殆ど意味をなさず、とんでもないダメージを受け続ける。
床等の建造物で溶岩を覆って無力化しようとしても、建造物までダメージを受け続けて最終的には壊れてしまう。木材は勿論、石造りだろうが鉄製だろうがお構いなし*4である。
溶岩や炎による影響を受けている建造物や家具、作業台などは、黒ずんで赤くひび割れたような状態になる。この状態のものに触れてもプレイヤーがダメージを受けることはないが、次第に耐久値が減って最終的には壊れてしまう。
※24/04/28追記
24/04/26のアップデートで【灰の地】で入手できるリニューアルされた『炎金』という金属を用いた建造物ならば、溶岩上に建設しても耐久値が減らずに済むようになったので、溶岩を覆ったり橋渡しの様なことができるようになった。
勿論、プレイヤーが上に乗っても火傷せずに済む。ただし、その上に溶岩耐性の無い建築物を設置しようとしても普通に燃えてしまう。燃えないようにするには結構な厚みが必要で結構な数を重ねて設置する必要がある。
先述の通り、空から炎が降ってきたり、噴出したりすると書いたが、木製の建造物はこれらで炎上してしまう。時間経過で鎮火はするが耐久値が大きく削れていくのであっという間に壊れる。
こういった事故を防ぐため『シールド発生装置』という新しい設置物が追加された。
設置するために必要な材料の中には、船と同様に「霧の地」の攻略が必須な物が含まれているが、なるべく持っていきたい代物だ。
設置するだけでは効果はないが『骨片』や『焼け焦げた骨』*5を投入することで効果を発揮する。
そんな【灰の地】だが、相変わらず夜でも寒さを感じずに過ごせるバイオームである為、使えるケープの幅が広いのが利点だ。
ちなみに〈スルトリング〉くんは犠牲になったのだ…「沼」というあまりにも逆境過ぎる不毛の地でしか過ごすことが許されなかった…
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3.従来のワールドでの【灰の地】はどうなる?
【灰の地】のバイオーム分布は相変わらず南端で、生成される分布も変わっていないのだが、【灰の地】そのものの大陸が生成される場所が大幅に南下した。その為今までは陸だった部分が「海」として再生成されるという自体が発生してしまっている。
この2つ、同じシード値のワールドマップ、殆ど同じ場所を写している。
上が現行の【灰の地】で下が将来的な【灰の地】のマップである。
前述の通り【灰の地】そのものの大陸が南下した為、いままであったはずの陸が消滅している。
おかげで、付近に拠点を構えていると壮大な出落ちを食らう事になる。
こうなってしまうの海に落ちるしかなくなる。そして前述の通り海も熱いので溺死以前に茹でダコ状態になる。
当たり前だが空中に浮遊している状態で支えが無いので、画像のような拠点は次第に崩落していく(悠長にしてるとポータルまで崩落して帰れなくなる)
その為、過去に【灰の地】を訪れて近くにポータル等を構えてたとしても、今回は船に乗って無難に移動するのが吉である。
大陸が南下することを見越して、事前に最南端付近に拠点を構えておく手段もあるが、溶岩地帯として再生成される可能性もあるので非推奨。
ちなみに、このアップデートで【灰の地】と対極のバイオームである「極北」に当たる大陸も、ついでに地形変動が行われているらしく【灰の地】同様に陸続きでなくなり「極北」の場合は逆に土地が北上している。
海上浮遊崩落事件を避けるべく、少なくとも現時点での【灰の地】と「極北」にの周辺に拠点を設置するのは得策ではなくなってしまった。
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4.敵Mobについて
【灰の地】そのものに凄惨なストーリーがあるらしく、成れの果てと思われるような敵やグロテスクな敵、禍々しい敵が居たりと今までの『Valheim』とは異なる雰囲気の敵が居る。
バイオームの地形も相まって「霧の地」以上に熾烈な攻撃を繰り出してくる敵ばかりであり、装備によっては即死、『大骨』のバフを使っても致命傷も有りうる。
そんな敵が、かなりの頻度で四方八方どころか、上空からまで襲いかかってくる。
自分には厳しいと感じたら素直にワールド補正で難易度を下げるか、敵Mobを中立化させるのが無難である(筆者はそうした)
一部を除いて【灰の地】バイオームにいる敵Mobは溶岩によるダメージは受けない。しかし『焚き火』だったり炎上している地面などによるダメージは受けるので、火属性ダメージは通常通り与えられる。
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・黒焦げのツイッチャー(☆個体有)
弱点:霊
耐性:刺し、火(更に効きにくい)
無効:毒
【灰の地】における一般的な敵Mobで名前の通り黒焦げの骸骨の様な見た目。
☆付き個体は身体が一回り大きく、火の粉が舞い散っている。
「黒い森」や「沼」等にいるような敵Mobの〈骸骨〉の様なカラカラと骨のような音は全くせず、独特な鳴き声を発する(声帯なさそうだけど)
プレイヤーを視認すると走って追いかけてくる。
近距離では腕を振り上げて殴ってくるだけだが結構ダメージが高く、油断すると文字通り痛い目を見る。
プレイヤーとの距離が離れていると、石の様な物を投擲してくる。ダメージはそこまで高くはなく命中精度も低いが、射程がそれなりに長くウザったい。
簡潔に言えば「黒い森」に生息している〈灰色ドワーフ〉を大幅に強化したようなMobである。
【灰の地】に点在している、赤いオーラをまとっている〈黒焦げのスポナー〉からスポーンすることがある。
青いオーラを放つ〈黒焦げのスポナー〉からは確定で☆2個体がスポーンする。
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・黒焦げの戦士(☆個体有)
弱点:霊
耐性:刺し、火(更に効きにくい)
無効:毒
大型の剣を持って徘徊している何とも勇ましい見た目をした骸骨。中には角付き兜を被っている個体もいるが、性能に差はない。
☆付き個体は身体が一回り大きく、火の粉が舞い散っている。
見た目通り剣を用いた攻撃を行うが、攻撃パターンこそ少ないものの癖のある挙動をするのでパリィするタイミングが難しい。
とにかく攻撃力が非常に高く、☆無しですら60~90近くのダメージを与えてくる上に体力も非常に高く、奇襲ダメージ込みでも倒しきれないことがある。動きはそこまで速くなく、遠距離攻撃手段を持たないので距離を取って戦うのが無難。
【灰の地】に点在している、赤いオーラを放つ〈黒焦げのスポナー〉からスポーンすることがある。
青いオーラを放つ〈黒焦げのスポナー〉からは確定で☆2個体がスポーンする。
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・黒焦げの弓兵(☆個体有)
弱点:霊
耐性:刺し、火(更に効きにくい)
無効:毒
大型の弓を持った骸骨。〈黒焦げの戦士〉同様に角付き兜を被っている個体も居る。
☆付き個体は身体が一回り大きく、火の粉が舞い散っている。
一定間隔ごとに矢を射ってくるが、時折散弾の如く複数本の矢を一度に射出してくる その弓よこせ
「沼」バイオームにおいて〈ドラウグル〉が強敵だったように、遠距離から的確にダメージを与えてくる厄介な存在であり、複数本の矢を撃ってくることも相まって下手なタイミングで距離を詰めると、ショットガンよろしく複数発食らって致命傷を負う可能性もある強敵。
一応、飛んできた矢でパリィは可能なので怯んでいる隙に大ダメージを与えて早々に倒すのが無難。
一応〈黒焦げ骸骨〉グループの中では〈黒焦げのツイッチャ―〉よりも体力が低く、最低らしいが、殆ど差がないと思われる。
青いオーラを放つ〈黒焦げのスポナー〉からは確定で☆2個体がスポーンする。
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・黒焦げの魔術師(☆個体有)
弱点:霊
耐性:刺し、凍結、火(更に効きにくい)
無効:毒
大型の杖を持った骸骨。〈黒焦げの戦士〉同様に角付き兜を被っている個体も居る。
☆付き個体は身体が一回り大きく、火の粉が舞い散っている。
上記の3体と異なり、スポーンする場所が限定的でそこら辺にスポーンすることはない。
プレイヤーに直進して飛んでくる緑色の火球*6を放ってくる。着弾すると暫くの間その場所を炎上させ、通過してしまうと炎上ダメージを受けてしまう。
また〈喚び出されたツイッチャー〉という特殊なMobを召喚してくる。倒さずに逃げ回っているといつの間にか人数有利を押し付けてくるので、即急に倒したい相手。
魔術師でありばがら体力がやたら高く〈黒焦げの戦士〉と遜色ないレベル。
青いオーラを放つ〈黒焦げのスポナー〉からは確定で☆2個体がスポーンする。
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・喚び出されたツイッチャー
〈黒焦げの魔術師〉といったごく限られたMobから召喚される特殊なMob
一応、ツイッチャー以外にも戦士だったり弓兵だったりバリエーションがある。
見た目は殆どベースと同じだが、体色が緑がかっており燻っている炎も緑色。
また攻撃方法もベースと同じだが、能力が控えめで特に体力は低いので割とあっさり倒せる。
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・モルゲン(☆個体有)
弱点:雷
耐性:叩き、斬り、刺し、火
無効:無し?
骨と肉で構成されたような、四足歩行のグロテスクな化け物。
極稀に☆付きの個体がいる。
偶に自然とスポーンするのが主だが、なんの前触れも無く地中から這い出てくることもある グーテンモルゲン
俗に言う〈トロル〉や〈ストーンゴーレム〉の様な中ボス格のMobであり、高い体力を持ち、対物火力にも優れた攻撃を行う。
見た目と裏腹に非常に機敏な動きを見せてくる強敵。
プレイヤーの周囲をローリングするというド派手な挙動をしてみたり、シンプルに巨大な口で噛みついてきたり、両腕で殴りかかってきたりとアグレッシブである。
全体的に攻撃の挙動が素直なので、慣れればパリィは簡単だが火力自体は高いのでガードブレイクしないように注意が必要。
また「腐敗の穴」という特定のダンジョンに住んでいることがあり、その場合は地中で待ち構えてる可能性があるので身構える必要がある。
ちなみに、サメの歯のようなトロフィーが手に入る。すっげぇキモいトロフィーだな。
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・アスクスヴィン(☆個体有)※テイム可能
弱点:無し?
耐性:火、毒
無効:霊
【灰の地】版の〈ロックス〉といった立ち位置の敵Mob
攻撃力が非常に高く〈黒焦げの戦士〉にも劣らないダメージを叩き出してくる。体力に至ってはあちらを上回っている。
噛みつきか突進の2パターンだが、特に突進の攻撃力は圧巻。全体的に攻撃の動作が早い為、パリィミスやガードブレイクに注意。
【灰の地】に自生している野草を餌としているらしく、それを与えればテイムできる。
非常に優秀な食料と素材を提供してくれる為、安定供給が目的なら狙ってみるといい。勿論、既存の〈狼〉や〈ロックス〉の様に、敵へ攻撃しに行ってくれる。
専用のサドルを使えば騎乗できるが、別にプレイヤーが溶岩に入れるようになるわけでもなく、アスクスヴィンは無事なのにプレイヤーはそのまま消し炭になる。
繁殖ができる為、かわいい子供が生まれる(卵生らしい)
こんなに強いMobだが【灰の地】では食物連鎖の底辺らしく、そこら中に捕食された後の亡骸が転がっている。
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・火喰いワシ
弱点:凍結
耐性:無し?
無効:毒
上空を飛び回っている大型の鳥。おおよそ2~3匹程でまとまって行動している。
【灰の地】のあちこちに巣のようなもの拵えており、そこを中心に飛び回っている(そばにアスクスヴィンの亡骸もある)
まぁまぁ検知範囲が広く、上空から降下してプレイヤーを啄んでくるが、攻撃してくる寸前で無防備で隙だらけになる為、単騎勝負なら大した強くないが、横槍で乱入されると非常に面倒臭い。遠距離から弾速が速い『石弓』で撃ち落としておくと楽。
丁度、方向転換する際に動きが鈍くなるので、狙撃するならそこが狙い目。
体力と攻撃力自体は【灰の地】基準で見れば低い方で、倒すと美味しそうな鶏肉を落とし、偶に美味しい卵も落とす。
巣を漁ると確定で卵が手に入るので、調達したいならそちらも並行して行うと良い。
また【灰の地】の近海域にも飛び回っており、場合によっては後述の〈ボーンモー〉と共に一番最初に出会う敵Mobになるかもしれない。
ちなみに【灰の地】バイオームで唯一、溶岩に対する耐性を持っていない。
時折、降下した場所が運悪く溶岩で勝手に大ダメージを受けていることがある。
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・暴れ溶岩
弱点:叩き、凍結
耐性:斬り、刺し
無効:火、毒
「沼」バイオームにいた〈スライム〉っぽい見た目をした敵Mob
真っ赤な個体と黒ずんでる個体がいるが、見た目が違うだけ。
あちらと異なり、ネチョネチョした音ではなくドスドスと重い音を立てて跳ねている。
体力は〈黒焦げのツイッチャ―〉より少し多いぐらいで、動きも単調なので適当に矢を当ててれば、わりとあっさり倒せる…のだが瀕死になると自爆する。なんならプレイヤーの近くまで来ると問答無用で自爆する。
自爆火力は炎上ダメージも相まってそれなりに高めな上に、盾で攻撃を防ぐことが出来ない。
更にはとにかく対物火力はかなり高く、変な位置自爆されると地形が歪になってしまったり、建造物がぶっ壊されたりと中々嫌らしいMobである。
ただし、爆発によって敵味方関係なく火属性ダメージをブチ撒ける為、一種のギミックの様な感じで、遠距離攻撃をするか回避するかして上手く使えば敵Mobにだけ大ダメージを与える事ができる。
前述の通り【灰の地】のMobは火属性ダメージを普通に受ける為、結構ダメージを与えることができる。
簡潔に言えば《Mob版の『残り火の杖』》として使えるので、余裕があれば某ゾンビゲーのドラム缶の様に使ってみよう。
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・堕ちたヴァルキリー
弱点:霊
耐性:火
無効:毒
大型のハーピーの様な外見をした大型のMobで〈火喰いワシ〉同様に上空にいる。
敵対していなくとも偶に上空から降りてきて、低空飛行しつつ周囲を偵察しに来る。
攻撃方法が多彩で、遠距離から3回火球を飛ばしてきたり、距離を詰めて広範囲に突風を起こしたり、殴りかかってきたりと、あの手この手でプレイヤーを攻撃してくる。
特に、近接攻撃を食らったノックバックで溶岩に落とされないように注意!
周囲に黒いモヤが掛かっており、距離感や全体像が少々掴みにくく、大型とは言え攻撃を当てるのは少し難しい。一応、火球の命中精度はそこまで良くないので、しっかりと弾道を見極めて避けつつ的確に弓矢で攻撃すると良い。
元は、おそらく新規キャラクターで初めてワールドに入って『Valheim』に降り立つ際に、プレイヤーを鷲掴みにして、犠牲の石まで運んでくれるのが本来の「ヴァルキリー」だと思われる。
彼女らが堕天した結果、名前の通り〈墜ちたヴァルキリー〉として【灰の地】に居座っているのだと思われる。
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・ボーンモー
弱点:凍結
耐性:毒
無効:火、霊
「海」バイオームにて稀に現れる〈蛇(サーペント)〉に似た敵Mobで、【灰の地】バイオーム内の海ならば割とどこでもスポーンする。
〈蛇〉同様に身体の所々が発光しており、大型なのも相まって発見自体は容易。
全体的に〈蛇〉を強化した性能をしており、あちらと異なり火球を吐き出して遠距離攻撃を行ってくる。勿論噛みつき攻撃も行ってくる。
最悪、地形の関係でスムーズな航行が非常に難しい*7【灰の地】海域で相手する必要があるため、船のダメージが非常に嵩みやすく、そのまま壊されて門前払いされかねない。
しかし単体としてみると、体力こそ多いもののそこまで強くはない。あくまでも戦う場所が悪い。
〈蛇〉同様に美味しいお肉を落とす、ついでに牙も落とすがどちらも海上に浮遊してくれる(殆ど泳げないクソ熱い海だけど)
海に入りたくないならば、沿岸付近でも割と見かけるので『奈落の銛』で引っ張ってきて倒せば簡単にドロップ品を収集できる。
--------------------------以下ネタバレ--------------------------
【ここをクリックしてネタバレ(ボス)を表示する】
・フェーダー
弱点:無し?
耐性:刺し
無効:火、霊
【灰の地】に君臨するボス。
『鐘』を3つ吊るして召喚することができる。
如何にもドラゴンといった見た目をしているが、おそらくニーズヘッグが元ネタだと思われる。
極めて多彩な攻撃を行ってくるのが特徴で
→ 流星群を降らせてくる
→ 噛みつき(近距離のみ)
→ 引っ掻き(近距離のみ)
→ 尻尾薙ぎ払い(近距離のみ)
→ 前方一直線に火炎放射
→ 骸骨召喚(〈喚び出されたツイッチャー〉系を一度に複数体召喚する)
→ プレイヤーの周囲を'Cの形'の炎で囲む
→ 大地の牙を放ちながら一面を炎の海にする
…と8パターンもの攻撃パターンを行ってくる。最初のうちは流星群や近接攻撃のみだがHPが減っていくに連れてパターンが増加し、攻撃頻度も早く熾烈を極めてくる様になる。
攻撃力も体力も極めて高く、殆どの攻撃が最高品質の【灰の地】装備一式で固めていたとしても60ダメージ以上を叩き出してくる。更には大抵の攻撃が地面を暫くの間炎上させるようなものな為、無視できないようなダメージが蓄積されたり、逃げ道がなくなってしまったりと繊細な立ち回りを要求される。
【失われしものの力】の能力は
・所持重量+300
・移動速度+10%
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【ここをクリックしてネタバレ(隠しボス)を表示する】
・レト公
弱点:霊
耐性:刺し、火、凍結
無効:毒
【灰の地】のとあるダンジョンに居座っているミニボス*8…なのだが隠しボスといっても差し支えない強さを誇る敵Mob
見た目は青いオーラをまとった〈黒焦げの戦士〉なのだが、物凄く身体が大きい。
そんなレト公だが、おそらく現状の『Valheim』の中でもトップクラスの単発ダメージを誇る敵Mobであり、最高品質の【灰の地】装備一式着けた上で『大骨』バフまでかけても70~90近いダメージを与えてくる。
現時点で最強クラスの敵Mobである〈シーカーの兵士〉☆2ですら真っ青の火力をぶつけてくる。
それでもって体力も一般Mobの中で最も高いと言っても過言でもなく、要するに下手なボスよりも圧倒的に強い。
攻撃モーションが〈黒焦げの戦士〉準拠なのも相まって、パリィが読みにくいのも拍車を掛ける。
幸い動きは遅いので、ヒット・アンド・アウェイ戦法で少しずつ削っていくか、ダメージが通りにくいが弓矢で引き撃ちして戦うのが比較的安全。
苦戦どころか最早死にゲーと言っても良いレベルの強敵だが、倒すと『ダーンウィンの柄』をドロップする。…ということは…?
--------------------------以上ネタバレ--------------------------
②灰の地で入手できる装備や武器
今回のアップデートで合計30種類もの武器や防具が追加された。
また、今までと異なりベースは同じだが更に加工することで属性や性質の異なる派生武器が作れるようになった。結果的に武器の幅が大幅に広がったと言えるだろう。
今回は 多すぎるので ごく一部の武器のみ紹介する。
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・ベルセルクルアクス
上の画像で持っていたもの、片手持ちの小型の斧を両手に構えて装備するという、如何にも戦闘狂っぽい非常にロマン溢れる装備。
4段階攻撃であり、1,2段目は挙動が速く使いやすいが、3,4段目の移行が遅いのが玉にキズ。
攻撃力は非常に高く、副次攻撃がナイフ同様に突進するタイプなので距離を詰めながら攻撃ができる。
一応『斧』なので伐採作業も可能。相変わらず1段目の攻撃で止まってしまう為、副次攻撃はともかくスタイリッシュな伐採は出来ない(しっかり『伐採』スキルも上がる)
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・血濡れのベルセルクルアクス
上記の『ベルセルクルアクス』の派生武器その1『ベルセルクルアクス』と特殊な素材を用いてこの性能になる。
基本的な性能は全く変化していないものの
体力を失うごとに与えるダメージが大きくなる
恐らく〔HP-1 / +0.2%〕だと思われるので、体力最大値が多ければ多いほど火力の増加幅が大きくなると思われる。
ハイリスクハイリターンや、圧倒的ロマンを地で征く過激なプレイスタイルにおすすめ。
※一応、直接ダメージを受けて無くとも、食事直後の様な最大HPと現在のHPに大きく差が生じているような状態でも効果を得ることができるので、意図的に逆境状態を作ることができる。
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・雷鳴のベルセルクルアクス
〈ベルセルクルアクス〉に雷属性を付与させたものであり、結果的に純粋な火力アップとなっている。
特殊な効果こそ無いが、雷属性は敵を怯ませやすくなる効果がある為、攻撃の隙はともかく多段攻撃でガンガン攻撃したいこれと相性は良い。
24/04/26のアップデートで効果がわかりやすくなった。
25%の確率で【雷】のデバフを与えるようになり、普通に攻撃するよりも相手をスタンさせやすくなった。結果的にわざわざパリィしたりしなくともガンガン攻撃すれば、そのままスタンさせて相手に大ダメージを与えやすくなる。
また、【雷】のデバフが発生した瞬間なのか不明だが、一定の範囲内にいる敵Mobに対して電撃が迸って直接攻撃を行わなくとも雷ダメージを与えることができる。
敵Mobに攻撃してる時は勿論、伐採中や適当なオブジェクトに対して攻撃*9を当てていれば発生する模様。
強力な攻撃ではあるものの、ワールド補正で敵Mobを中立化させている際に、余計なダメージを与えて敵対化させてしまう可能もある為、無闇に振り回すのは少々危険。
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・原初のベルセルクルアクス
〈ベルセルクルアクス〉に毒属性を付与しつつ、特殊効果も付与させたもの。
耐性持ちが多いものの、毒による継続ダメージで火力の底上げができるようになっている。
効果時間は8秒程とかなり長い上に、このデバフの対象はボスも例外ではない。
更に飛行するタイプのMobを強制的に墜落させることができる。
あくまでも移動不能止まりなので、近接攻撃手段を持つ敵ならば近づくと攻撃してくるが、一部例外*11もいるが何故か移動不能中は遠距離攻撃をしてこなくなる。
結果的に攻撃面でも防御面で非常に優位に立つことができる、極めて強力な効果である。
しかし確率が20%とそこまで高くなく、こちら程強力ではないが安定して動きを制限できる『霜の矢』や『ミストウォーカー』といった凍結属性武器もある。
用途によって使い分けたり、矢に至っては併用するのも有りかもしれない。
ボスにもデバフは入るとはいえ、流石に〈モデル〉が飛行不能になることはない模様。
ただし、墜ちなくともその場でホバリングしているような状態になる上に、顔こそ向けては来るが遠距離攻撃をして来なくなるので、どちらにせよ無防備な状態にできる。
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・ダーンウィン
3年越しの本実装である。一応テクスチャやイラストは更新されている。
当時と比べて火属性ダメージが下がってしまったが、斬属性ダメージが2倍以上に跳ね上がり非常に強力な武器となった。そのおかげで、属性攻撃持ちの剣でありながら品質1の時点で最高品質の『黒金属の剣』を上回っている。
説明文にある通り、常に燃え盛っており装備中だろうが背中に背負ってる時でも燃えている。一応やんわりと光源にもなってくれる(寒さは凌げないが)
最強クラスの片手剣なのだが、非常に特殊な手順を踏まないと作るどころかレシピすら表示されない。とにかく【灰の地】のダンジョンを巡ってみると何か掴めるかもしれない。
ただし火属性というのが災いして、火属性に強力な耐性を持つMobばかりの【灰の地】では、殆ど機能せずに単純な斬属性ダメージだけで戦うハメになる。
過去にあった「山」バイオームでは弱いが他では強かった『フロスナ―』と同じ様なものである。
大人しく【灰の地】では『ミストウォーカー』といった別な片手剣で戦ったほうが火力が出やすい。
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・トロルの杖
属性は血の魔術。その為、既存の『守護の杖』や『死体起こしの杖』の様に自傷ダメージがあり、1度の使用でおおよそ最大HPの60%のダメージを受ける。
品質1で最大2体まで出せる。
あの強敵〈トロル〉を呼び出せるすごい杖なのだが…
…どうしてこうなった。
現れたのは〈黒焦げトロル〉という容姿で、挙動こそ〈トロル〉そのものだが、もはや見る影もない。
流石に【灰の地】で入手できるというのもあって、しっかり強力な攻撃を放ってくれる…敵味方見境なく。
既存の召喚武器である『死体起こしの杖』と異なり、プレイヤーの言うことを聞かず自分の意志で動き続ける。そして目に入るもの全てを攻撃する。
勿論、プレイヤーにも危害を与えてくる。そこまで大きなダメージ*12こそ与えてこないが召喚にHPを消費する以上、油断してると逆にやられかねない。
相変わらず対物ダメージは高いので、試しに拠点で使おうとすると酷い目に合う。
勿論、攻撃手段として用いるのも有りだが対物火力の高さを活かして、攻撃を回避する必要こそあるものの伐採及び、採掘要因として使いパシるのも有り。
用が済んだらPvPをONにしなくとも、こちらのダメージが通るのでサンドバッグとして使わせてもらおう。
イマイチ条件がわからないが、攻撃が命中した木材が『炭』になる事がある。上手く使えば「炭焼き窯」を使わずに、直接『炭』を量産しまくれるかもしれない。
また、召喚する際に隕石のようなものが降ってきて、そこから〈トロル〉が登場するのだが、その隕石が衝突した瞬間にも、かなり広めのダメージ判定が存在する。
そして、その衝撃によってダメージを受けた木製の建築物は『炭』になってしまうので木造拠点で使用する際は注意が必要。
落下場所の指定は少し難しいものの、目標地点に「積んだ木」を設置して上手く当てれば一瞬で『炭』に変換される。〈トロル〉の処理が面倒だが『炭』を一瞬で調達できる小技なので、不足しているなら試してみる価値はある。
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③灰の地の自生する植物
今回もそのバイオームでのみ自生できる植物が存在している。
現時点で3種類で、うち1種類が栽培可能になっている。
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1.フィドルヘッド
体力:30
スタミナ:30
持続時間:15m
【灰の地】の崩壊した建物などに生えている、現実世界で言う"こごみ(クサソテツ)"っぽい植物。
1株から3つ採取が可能で、適当に散歩しながら採取してるとそれなりの量を入手できる。
あまり活用する機会は無いが、何気にそのまんま食べても持続時間こそ劣るが「焼いた猪肉*13」や「ネックの尾のグリル*14」よりも性能が高い。
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2.ケムリダケ
体力:15
スタミナ:15
持続時間:15m
独特な外見をした【灰の地】に自生するキノコらしきもの。【灰の地】のあちこちにあるので見た目も相まって見つけやすい。
1株1つしか入手できないのが難点で、数を集めるとなると手間がかかる。
料理の材料としての使い道はやや少なめだが、エイトル関連の料理に使われる事が多めで『作業台』で投擲武器のクラフトでも使用する。
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3.ヴァインベリー(栽培可能)
体力:30
スタミナ:30
エイトル:30
持続時間:15m
白ぶどうのような外見をした植物で、主に崩壊した教会の様な大きな建造物で見つかる。外壁に幾つか実っている。
1株から3つ収穫可能で、プレイヤーが栽培できる植物である(ただし壁に隣接するように植える必要有り)
何かと用途が多く消費しやすいので、前述の建造物をマークしておいて定期的に周回するか、自分で栽培して安定供給を目指すなどしておいた方が無難。
そのまま食べても「霧の地」で収穫できる「メイジキャップ」並に万能な食糧で、ステータスの伸びも良好かつ、エイトルのステータスまで伸びる。
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④既存装備の性能変化
認知している範囲だと1つしかないが、性能の変更があった装備がある。
1.羽のケープ
△:ジャンプの高さが+20%されるバフの追加
△:ジャンプのスタミナ消費が-20%されるようになった
▼:火属性攻撃に非常に弱くなった
▼:凍結耐性が無くなったので寒さを防げなくなった
どちらかと言えば、デバフの側面が強い性能変更である。
特に凍結耐性が無くなったのは痛手で、夜間は別のマントを着用するか、わざわざ蜂蜜酒を使う必要が生まれた。
そして、嫌がらせの如く「火属性耐性の大幅低下」
要するに「【灰の地】では着用すんなよ!」と言いたいのだろう。幸い「霧の地」の様に起伏に富んだ地形でなく、比較的平らではあるので気にはならないが、久々に普通の重力の中でプレイすることになる為、うっかり落下ダメージで死なないように気をつけなくてはならない。
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⑤最後に
「霧の地」の時点で十分過ぎる大型アップデートとコンテンツの追加量だったが、今回はそれを大幅に上回るボリュームになっている。
特に武器や装備の幅が広がったのは魅力的で、異なるプレイスタイルで楽しめるようになったのは良い要素だ。
しかし「霧の地」のPTBの際に問題になっていた「〈グャル〉最強問題」の様に、全体的に【灰の地】の難易度は極めて高く、状況次第ではリスキルだったり複数回門前払いを受けて資源の無駄が発生する可能性があったりとの危険をはらんでいる。
拠点を建てることすら叶わないなんてこともザラなので、今現在は「ワールド補正」で難易度変更ができるとは言え、個人的にはもうすこし難易度緩和が望まれる。
(例えば〈黒焦げ骸骨〉グループの攻撃属性に火属性を加えて分散させることで、総合的なダメージを火耐性で緩和できるとか)
とは言え、相変わらず『Valheim』は面白いゲームであると感じることができる良いアプデであるといえる。
PTBを体験せず、本実装まで待つプレイヤーは今のうちに装備を最高品質のものにしておくことをおすすめしておく。
(あとは『大麦』と『ヨトゥンパフ』、『鉄』と『銅』とか)
余談だが、全体的に霊属性や凍結属性に対して弱点を持つ敵が多いので、なるべくなら『ミストウォーカー』の品質をLv.3にしておくか、場合によっては高品質の『フロスナ―』を持っておくと、多少は攻略しやすくなるかもしれない。
逆に火属性や毒属性武器は、耐性持ちが多く苦戦を強いられる為、メイン武器として使わないほうが無難 あれ、ダーンウィンは?
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*1:正規では入手できなかったが、チートというかコマンドを使って装備可能。そして使うことは出来た。
*3:溶岩ダイブで死んでしまっても、いつも通り墓石の中に装備が入っているので消滅はしない…ただし変な位置で死ぬと沿岸付近まで装備を持ってくる為の、デスマラ作業が始まる
*4:一応、耐久値の差で鉄は少し長持ちする
*5:バグで『炎金』を投入しろと出てくるが実際に投入したところで何も起きない
*6:この緑色の炎は、恐らくゲーム内では「翠炎」と呼ばれてる
*7:一応アップデートで少しマシになった
*8:Valheim公式的にはそうらしい
*9:対象が0ダメージでも可
*10:2024/04/26のアップデートで15%から上方修正
*11:〈黒焦げの弓兵〉は攻撃してくる
*12:防御力90程度でも20前後
*13:体力:30、スタミナ:10、持続時間:20m
*14:体力:25、スタミナ:8、持続時間:20m